昨日は、3年ぶりの愛媛マラソンが松山市で開催されました。
2023年2月13日 09時01分
本校からは、3名の先生が出場しました。
また、陸上競技部が大会のボランティアとして活動を行いました。
大会に参加された先生・生徒のみなさん、お疲れさまでした。
本校からは、3名の先生が出場しました。
また、陸上競技部が大会のボランティアとして活動を行いました。
大会に参加された先生・生徒のみなさん、お疲れさまでした。
繊維科に入学したての頃、真っ白で様々な可能性を持っている君たち
日々、専門の技術を磨き、
立派に成長してくれました!
本当にありがとう!感謝です!
今の自分の色はどうですか? 本当に素敵な色ですよ!
これからも笑顔を絶やさず、学校生活を楽しみ
さらなる自分の色を見つけましょう!
ん? 一人だけ( ^ω^)何か・・・ みーっけ!
繊維科で新しい自分の色を見つけませんか?
2月10日(金)に、匠の技教室講演会が、電子機械科2年生を対象に行われました。
匠の技教室では、「えひめが誇るスゴ技207選」にも紹介されている「新和工業株式会社様」に来校していただき、主な技術内容をお伺いさせていただきました。
新和工業様は、「新化」に挑み、「深化」を極め、「進化」し続けるというキャッチコピーで、高い技術力や優れた製品を作り続けている企業です。
最初に、合成繊維製造分野、機械加工分野を学びました。
不織布の製造装置の制作や、大型機械の扱っている内容など、製品の緻密さを求めていることがよくわかりました。
次に、表面処理加工分野を学びました。
溶射とよばれる表面処理を行う技術で、電気式による大気プラズマ溶射は、四国内では新和工業様だけが取り扱っている技術ということを学びました。
溶射に関しては、私たちが気づかないところで、世の中で非常に大事な技術として、使われていることを知りました。
また、新和工業様で働いている本校OB、OGたちによる質問コーナーでは、生徒たちが気軽に率直な質問ができて、具体的な内容を知ることができました。
今回、匠の技教室講演会を通じて、高校では学ぶことができない技術を感じ、生徒たちは興味・関心を抱いた様子が印象的でした。
最後に、名前がレーザ加工印字されたボールペンをいただけるとのことで、クラス全員参加のじゃんけん大会が行われました。
匠の技教室講演会は、全体を通じて、とても楽しく技術を学ぶことができました。
2月7日(火)、実習の時間に基礎工事の出張講座を行いました。愛媛基礎工事業協同組合様の御協力のもと、専門の授業で学習したコンクリート、鉄筋、型枠の内容について、より深く学習することができた機会となりました。土木科では、いろいろな実習や現場見学を通して、将来の進路について考えるキャリア教育を実施しております。
ちょうど3年前、コロナが日本にも上陸し、春には突然の休校、マスクの不足、リモートによる授業再開など学校現場でも大変な状況となり、それらへの対応が急務となりました。エタノールがエンベロープ型のコロナウィルスを撃退することから、全国的にアルコールの需要が増え、マスクとともにアルコール消毒液まで入手困難となりつつありました。工業化学科でも実習の授業で使用するエタノールの価格が上昇し困っていました。
3年生のバイオ実習で、ブドウ糖溶液をイースト菌を使って発酵させ、エタノールを製造する実験を行っていますが、学習が目的のため、たくさん製造することを全く考えていませんでした。学校で使用する手指消毒液を工業化学科で大量に製造することができないか、あちこちから相談を持ち掛けられました。私たちは、より多く、よりエネルギーを少なく製造する、効率の良い方法を研究することになりました。
3年生の実習でアルコール消毒液完成 生徒が描いたアマビエイラスト
それから、手指消毒液を製造する目的も相まって、バイオ実習も充実したものになりました。しかし、学校は試験製造施設として許可を受けており、酒税法の関係上、手指消毒液としてエタノールを使用廃棄できるのは製造所内に限られ、校外へ持ち出すこともできません。また、年間製造できるエタノールの量も限定されていて、酒造メーカーのようにたくさん製造することも認められていません。そこで、本校工業化学同好会では、ブドウ糖からイースト菌を使ってエタノールを製造する際、どのようにすれば環境負荷を下げることができるか研究を行うことになり、現在進行形です。
課題1 イースト菌は生き物、元気なものをたくさん培養させることができるか。
たった1日でこんなにも増える。世代時間は7時間ぐらい。
小型のジャー・ファーメンターにブドウ糖と酵母エキスとペプトンをいれて液体培地で3日ほど培養します。イーストは生き物なので人間と同様、エネルギー源と栄養分と酸素が必要です。栄養分が足りないと減数分裂を起こしてしまいます。
取り出したら試験管に分け、遠心分離器にかけて分離します。顕微鏡で見たら、いっぱい増えています。
課題2アルコール発酵過程において、イースト菌にどこまで頑張ってもらえるか、繰り返し使えるか。
イーストをビーズ状の固定化酵母にします。(左) ブドウ糖溶液と固定化酵母を梅酒瓶に入れて、約5日間アルコール発酵を繰り返し行い、イースト菌が何回仕事をしてくれるか、いろいろ条件を変えて調べてみました。最大7回頑張ってくれました。(中) 記録は大切!(右)
イーストの固定化酵母は真空冷凍乾燥(フリーズドライ)して長期保存できる。イーストは冷凍しても、真空にしても大丈夫。
課題3 どのような反応装置をつくれば省エネルギーで製造できるか。夏の暑さはちょうどいい!
実習の時間はこのジャンボなジャー・ファーメンターで、自動温度制御なので電気代と水道代もかかる。(左)
夏は百均のウォータータンクに入れるだけ。これなら電気代タダ。(中)
発酵で発生する二酸化炭素でパンパン。夏の猛暑が嬉しい!(右)
パイプに固定化酵母を詰め、ブドウ糖溶液を滴下式にしてみました。でも流量調整が難しい、ここが課題。また、秋冬になって気温が下がってしまいました。どうするの?(左)
現在、2年前に真空冷凍乾燥させておいた固定化酵母を使って、ペットボトル型ジャー・ファーメンター?で湯浴で試しています。(中)
アルコールが増えればブドウ糖度は下がる。毎日糖度を測定するのは楽しみ。(右)
蒸留して適切な濃度75%程度まで濃縮します。(左)
不可飲処置(お酒として飲めないようにする)をして、手指消毒液として使用廃棄します。(中)
できた消毒液は塩化ベンザルコニウム・グリセリン入りです。冬は手にやさしい尿素入りも登場。(右)
自動制御の反応装置とボイラーを使っての蒸留装置だけでなく、手作りの器具を考え、実験をしながら探求しています。SDGsが叫ばれ、バイオ燃料やSAF燃料が注目される中、私たちも石油に替わる資源の在り方を考察し、さらに生物学だけでなく、化学工学の知識や技能を学んで取り組んでいこうと思います。