機械科の課題研究では、4~5名がグループとなって活動します。そしてグループごとにテーマを決め、それぞれが高校生活で学んだ知識と技能を生かしてものづくりや研究に取り組みます。
【1班】シャーリングマシンの部材受け台の製作
鉄板を切断するための機械にシャーリングマシンというものがあります。
そこで切断する部材は大きいもので、長さは3m、重さは30kgにもなるため、作業がとても大変です。
その状況を改善するために、部材を一定の高さで保持するための台を作ってくれました!
しかもローラー付きで、部材をシャーにスイスイと流し込めます。
さらに!使わない時には組み換えをしてコンパクトに収納できるという優れもの!
さらにさらに!組み換え時に方向を間違えないように、色を塗り分けてあります。
ナイスアイディアですね!
【2班】ロボット競技大会に向けて・棚の改良
全国の工業高校生を対象に開催される『全国高等学校ロボット競技大会(←blog記事)』。
今年度は"恐竜王国"とも言われる福井県で開催され、その恐竜をテーマにした競技が実施されました。
(大会の内容についてはこちらをクリック)
練習そして県大会で使用するコートとロボットの製作を機械技術部ロボット班と協力して行いました。
そのロボットで機械技術部は県大会に準優勝し、晴れて全国大会へ出場することができました!
【3班】蛇口からミカンジュース
松山工業高校機械科の魅力発信計画その1。
ミカンジュースの出てくる蛇口を製作し、松工祭(文化祭)でみなさんに楽しんでいただきました。
衛生面に配慮し保冷のための仕組み等を考慮しながら1/10スケールの模型から製作し、それをもとに実際の製品の製作に取り組んでいました。
発表会の時にも試飲サービスをしてくれました。
【4班】移動式掃除用具入れとドラム缶の台車の製作
広い実習場の清掃のために多くの掃除用具が必要です。
それらを効率的に収納・使用するために移動可能な掃除用具入れを設計、製作してくれました。
また様々な機械から出る廃油を貯めるとても重いドラム缶。
これをラクラク移動させられる台車も製作してくれました。
またこれらは、実習などで出た廃材や端材を材料に作られています。エコですね。
【5班】コンロ付きロケットストーブの製作
コンパクトで高い火力を得られるロケットストーブ。
激甚化する災害の発生時に暖をとったり、調理を行ったりするシーンで役に立つのでは?と考えて製作を思い立ちました。
さらに高い燃焼効率を求めて2次燃焼の機構を備えたロケットストーブを設計、製作しました。
完成後は性能確認をかねてBBQを楽しみました(これが本当の目的?)。
【6班】竹の逃げ道
放置竹林問題、竹害とも言われ、土砂災害の引き金ともなりかねないという、私たちの生活を脅かす問題の解決をテーマに掲げ、竹の活用方法を模索する研究に取り組みました。
そこで優れた吸着力を持つとされる竹炭を製作し、私たちを悩ませる"手についた油(旋盤実習などで使用する切削油が手につきます)を洗い流せる竹炭石鹸"を作ってくれました。
普段使用している石鹸に比べて油がよく取れ香りも良く、さらにお肌に優しい気がしたそうです。
私も使わせてもらおうっと!
【7班】松工メンテナンス
とにかくいろいろやってます。
インターハイに出場したソフトボール部員が部への恩返しのために、ティーバッティング用のバッティングスタンドを製作したり、運動会で使う綱引き用の綱を巻き取る装置を製作したり。
部活動の遠征で使用するバスのタイヤ交換、エンジンオイル交換、オイルフィルター交換、熱機関実習で使用するエンジン分解のテキスト作成、etc.・・・。
松山工業高校のために1年間がんばりました!
【8班】クレーンゲームの製作
松山工業高校機械科の魅力発信計画その2。
クレーンゲームを製作し、松工祭(←blog記事)でみなさんに楽しんでいただきました。
実習でも学習するシーケンス制御についてさらに理解を深め、クレーンゲームの制御プログラムの作成にも取り組んでいます。
松工祭で体験されたりHPで見てくださった方から地域のイベント(←blog記事)への参加依頼もいただき、たいへん喜んでいただいているようです。
学校生活に役立つものや地域貢献など、様々なテーマを持って取り組んだ課題研究。
企画・設計・製作を通して、たくさんの失敗もあったようです。
それを乗り越えて大きく成長してくれた(?)3年生たち。
この経験を胸に、それぞれの進路で大きく飛躍してくれることを祈っています!