企業見学 太陽石油&住友化学 11月19日(火)工業化学科2年
2024年11月19日 17時05分工業化学科2年生は、太陽石油株式会社四国事業所と住友化学株式会社愛媛工場の工場見学を行いました。両工場とも本校工業化学科の先輩がたくさん勤めておられます。
午前中、太陽石油では、最初に会社ではどんな仕事をどのように行っているかなどの説明を受け、原料となる原油や製造される石油製品のサンプルも見せていただきました。
工場内は広いのでバスに乗車し、原油を処理する設備をはじめ、各種の蒸留装置、重い油を接触分解によって価値の高い白い油にするRFCC装置、製品をローリーで出荷を行う施設、船で出荷を行う出荷桟橋やドルフィンバース、原油タンカーを受けるシーバース、製品を分析し品質管理を行う試験分析センター、そして、たくさんのタンク設備を見学しました。輸入した原油を余すことなく有効に製品化していること、松山空港に送られるジェット燃料は、毎回水分などの品質が細かく保障されたものが出荷されること、天候によって海が荒れるとそれだけ船の荷待ちのコストがかかること、定期検査のときには何カ月もプラントを止めるので売り上げが減ってしまうことなど、工業化学の授業では学ばない石油精製の裏話をたっぷりと教えていただきました。
午後からは住友化学を訪れました。最初に、化学工業製品が私たちの身の回りのありとあらゆる製品の元になっていて、私たちの暮らしを支えていることをつくづく感じさせられる説明を受けました。また、銅の採掘と精錬が別子銅山で始まって、その後、新居浜での公害問題を解決する策から、硫酸や化学肥料の製造に繋がって、住友化学が発展していったことも学び、工場内をバスで見学をしました。
各種工業製品のもとになる硫酸や硝酸をはじめ、養鶏の飼料になるメチオニン、水族館の水槽などに使われるアクリル樹脂の原料になるMMAモノマー、アクリル樹脂版のリサイクル実証設備、あったかいアクリル繊維の原料になるアクリロニトリル、工場の電力を供給している火力発電所や巨大なLNG貯蓄タンク、各種開発研究を行っている研究所や生産センターなどを見学しました。工場内では写真を撮影することができませんが、最後に門のところで集合写真を撮らせていただきました。