西条火力発電所では、厳重な管理体制で行われる発電の仕組みについて説明を受けました。火力・風力・太陽光・原子力といった多様な発電の特徴や使い分け、安全管理の方法などを詳しく学ぶことができました。
工業化学科で学ぶ環境化学やボイラー資格に関連し、石炭微粉炭バーナーによる水管ボイラー、排煙脱硝装置、蒸気のエネルギーを効率的に電気へ変換するタービンなど、火力発電の要となる設備を実際に見ることができ、生徒たちは大きな刺激を受けました。
発電設備の説明を受ける様子
また、本校工業化学科の卒業生が勤務されている化学室も特別に見学させていただきました。分析室では、燃料・排水・排ガス・焼却灰などさまざまな化学分析が行われています。生徒たちは凝集沈殿法の実験も体験し、発電所の運営にも化学の知識と技術が欠かせないことを実感していました。
化学分析室の見学の様子
午後からは、住友金属鉱山㈱別子事業所を訪問しました。江戸時代初期に別子山で銅の鉱石が発見されて以来、300年の歴史が現在の工都・新居浜へとつながっていることを学びました。授業で扱う銅の精錬の内容が、地元の歴史と密接に関係していることに気づく貴重な機会となりました。
最後にニッケル・コバルト工場を見学しました。屋外でも保護メガネを着用するなど、徹底した安全管理のもとで作業されている様子に、生徒たちは大きな驚きと学びを得ていました。