11月29日、化学技術部の2年生部員が学習登山として、新居浜市の旧別子銅山を訪れました。別子ダム登山口から歓喜坑まで歩き、歴史ある鉱山跡を巡りながら多くの学びを得ました。
旧別子銅山は、江戸時代に切上り長兵衛が露頭を発見したことをきっかけに、住友家が採掘を開始した場所で、かつては多くの人々が暮らし、銅の採掘から精錬まで行われていました。
険しい登山道を進みながら、歴史に触れました
道中では、銅の精錬の仕組み(鉱石が自ら銅を還元する過程)を学んだり、当時の生活や環境被害について考えたりしながら歩みを進めました。
旧別子に残る歴史の跡
蘭塔場では、災害で犠牲になった方々の供養の場であることを学びました。現在も住友グループの研修地として訪れられています。
犠牲者を弔う蘭塔場
最終地点の歓喜坑は、別子銅山で最初に銅の採掘が行われた坑道入口で、ここで昼食休憩を取りました。気温はわずか2℃でした。
ダイヤモンド水
最後に訪れたダイヤモンド水は、鉱脈を探すためのボーリング中に偶然発見された湧水で、現在も清水が湧き続けています。