定時制は来年度から新学科「機械システム科」となり、自動制御システムの構築が必要不可欠です。全日制の電子機械科も同様の内容を学習するため、今回は両学科合同で研修を行いました。
講師は、シーケンス制御や自動制御機器の設計を行う株式会社バイナス様にお願いしました。
シーケンス制御とは、決められた順序や手順に従って、機械や装置の動作を自動的に制御する方式です。工場の生産ライン、自動販売機、エレベーターなど、私たちの身近な場面で幅広く使われています。
実習では、技能検定で使用される装置や教材を活用し、制御の基礎から応用までを学びました。
技能検定とは、働く人の技能(スキル)を公正に評価・認定する国家検定制度で、「職業能力開発促進法」に基づき厚生労働省が実施しています。
研修は9時〜16時の日程で行われ、午前は実習装置の動作確認と配線作業、午後はソフトウェア実習と質疑応答に取り組みました。
シーケンス制御装置の動作確認中
工業分野は技術革新のスピードが非常に速く、教員自身が最新技術に触れ続けることは不可欠です。このような技術研修により、生徒の学びがより深まり、将来の進路や就職にも大きく役立ちます。
また、教員が学び続ける姿は、生徒にとっての良い手本ともなり、学習意欲の向上にもつながります。本校では、考査期間中にこのような研修や講習を積極的に実施し、教育の質向上を図っています。
講師との質疑応答の様子